MacとWindowsのフォルダのコピーや移動の挙動の違い

2015年5月23日

WindowsからMacに乗り換えると様々な点が違い戸惑う場面が多いかと思います。その中でもデータを消失する可能性があり、大きなトラブルになりかねないのがフォルダごとの移動やコピーです。
また、私も今日この記事を作成するためにスクリーンショットを撮った時に気づいたのですが、挙動の違いでトラブルが多いのをAppleが認識していたのか、少なくともOS X 10.8 Mountain LionではWindowsと同じ挙動になる選択肢も用意されていました。
Windowsの例ではWindows XPで操作しましたが、どのWindowsのバージョンでも同じ挙動になります。

Windowsでの挙動

WindowsのCドライブにAというフォルダがあるとします。

その中には
1.txt
2.txt
3.txt
4.txt
の4つのファイルが存在します。

また、デスクトップにもAという名前のフォルダがあります。

デスクトップのAフォルダには
5.txt
6.txt
7.txt
8.txt
の4つのファイルが入っています。

デスクトップのAフォルダをCドライブのルートへ移動またはコピーします。

「同じ名前のフォルダがあるから同じ名前のファイルがあると上書きしちゃうよ?」って警告されました。
でも同じ名前のファイルは無いので「はい」、「すべて上書き」どっちかを選びます。(この場合どっちを選んでも同じ結果です)

CドライブのルートのAフォルダには「1.txt〜8.txt」まで8つのファイルが存在します。
Windowsユーザーであれば誰もが納得の結果です。
フォルダを机の引き出しに例えると、2つの引き出しの中身を全部ごちゃ混ぜにした状態です。

Macでの挙動

MacもハードディスクのルートにAフォルダが存在します。

フォルダの中には同様に
1.txt
2.txt
3.txt
4.txt
の4つのファイルが存在しています。

デスクトップにもAという名前のフォルダが存在します。

デスクトップのAフォルダには
5.txt
6.txt
7.txt
8.txt
の4つのファイルが存在しています。

デスクトップのAフォルダをハードディスクのルートへコピーまたは移動します。

「Aフォルダはもう存在してるけど、置き換えますか?」と警告されました。
「すべて置き換える」を選びます。

ハードディスクのAフォルダの中身を見ると・・・
1.txt〜4.txtが消えています。
「置き換える」の言葉どおり、机の引き出しに例えると別の引き出しに入れ替えたのと同じ状態になります。
Macではこれが標準の挙動になり、もし仮に数百GB容量の入ったエロ動画のフォルダならば目も当てられません(ノ∀`)

フォルダの移動やコピーにはMac歴10年を過ぎた今でもかなり気を使っており(フォルダごとの移動やコピーはしない)、冒頭でお話した通り今日まで気づかなかったのですが、Mac OS Xのどのバージョンからなのかわかりませんが、少なくとも OS X 10.8 Mountain Lionからは「結合」の選択肢が存在するようになりました。

「結合」を選ぶとWindowsと同様に
1.txtから8.txtまで8つのファイルが存在します。
最新のMacを使っている人であれば、常に「結合」を選ぶ癖をつけておくと安心ですね。