名古屋最大の未成線「南方貨物線」を辿ってきました その1(あおなみ線中島駅〜六番町付近)
今回はMacやiPhoneを始めとするコンピュータ関連とは全く関係の無い記事になります。
完全に自己満足の世界です。
幼いころ、国道1号線と東海通のちょうど中間辺りに東西に連なる高架橋があり、しかも自動車や鉄道が走ってる様子もなく、これはなんだろう・・・と疑問に思っていました。
年月が経つにつれ、その存在を忘れてしまっていたのですが、先日、元斎藤さん現小谷さんのブログで南方貨物線のことが記載してあることを知り、その記事を見て幼いころに疑問に思っていた高架橋のことだとすぐに気づきました。
南方貨物線はWikipediaから引用すると
「南方貨物線(なんぽうかもつせん)とは、日本国有鉄道(国鉄)が名古屋貨物ターミナル駅(1980年開設)から笠寺駅・大府駅を結ぶことを目的に建設を行い、途中でそれが中断された東海道本線の貨物支線(未成線)である。」
とあります。
また、2002年頃から用地の売却が進められているようで、徐々に高架橋が撤去されているという話を聞き、大人になった今、再度南方貨物線をこの目に焼き付けておきたいと思い南方貨物線を巡る旅を決行することにしました。
本来なら大府駅や大高駅、笠寺駅から貨物の終着駅である中島駅へたどっていくべきだとは思いますが、既に多くの方が同じような記事を掲載されていますし、私の地元あおなみ線中島駅から笠寺駅近辺まで順に辿るのも面白いのではないかと思い、逆方向に進めて行きたいと思います。
この写真は国土交通省が保管されている1990年の名古屋市南部の写真(国土画像情報)です。写真のほぼ中央に左右に延びている高架橋が南方貨物線です。
中川運河を超えたところで真っ直ぐ行く南方貨物線と、野球場を挟み下へ曲がる南方貨物線があります。下へ延びる方は東臨港線との連絡線のようです。
今回の経路は
あおなみ線中島駅〜六番町付近までとなります。
出発点のあおなみ線中島駅です。私の最寄り駅の一つになります。中島駅から国道1号線を渡りあおなみ線沿いに南へ歩いて行きます。
左右で高架の形が違います。向かって右側(名古屋駅方面行き)は南方貨物線のもので地震対策のため補強工事をしています。向かって左側はあおなみ線用に作られた高架です。
あおなみ線は元々は名古屋駅から名古屋港へ繋がる貨物線で地元の人間からは「西臨港線」と呼ばれており、以前はこの辺りではこのような高架ではなく、地面を走っていました。
中央から撮影しました。
遊歩道を歩いていると突然南方貨物線の高架が出てきました。左側の赤く囲ったところがあおなみ線です。
ちょっと近づいてみました。
別の角度から。
視線を右にやると・・・高架の脚だけが・・・。ちなみにこの敷地は中部鋼鈑(株)のものです。
全体的に引いてみると左側にあおなみ線が走っており、あおなみ線(当時の臨港線)から中部鋼鈑の敷地に沿って右へ分岐していました。中部鋼鈑の敷地は大きな壁で覆われておりここから先がどうなっているのかよくわかりません。
遊歩道から出て先回りすると・・・南方貨物線の高架の上に車が停まっています。駐車場として再利用されているようです。
近づいて右(東側)を見ると・・・長い高架橋があります。これです。私が幼いころ見たのは!
東へ進みます。まだまだ続いていますね。懐かしいです。
環状線へ出ました。右に見える建物は愛知県武道館です。
左側が南方貨物線です。
このような大きな通りや河川の橋梁は基本的に全て撤去されているようです。
更に近づいてみます。
別の角度から。
現在は愛知県武道館の駐車場として利用されているようです。
南方貨物線の手前は南郊緑地(公園)になっています。
もっと南方貨物線に近づいてみました。ながーい高架橋です。
中川運河から西方面の南方貨物線を望む。
手前の高架下の青い建物はブラジルがどうのこうのと書いてありましたがよくわかりませんでした。
中川運河方面へ目をやると途切れ途切れになった南方貨物線が・・・。中川運河を渡るのに国道1号線か東海通へ迂回しなくてはなりません。
中川運河を渡り先ほどの南方貨物線を逆方向から。
この辺りは用地の売却が進んだようで南方貨物線があった辺りにマックスバリューがあります。そしてその手前には南郊公園がありほのぼのとした風景が見られます。
視線を東側へやると・・・公園の向こうにまた南方貨物線が!
近づいてみると南方貨物線の手前に名古屋港線(東臨港線)の築堤が。名古屋港線は週に数回しか電車が通らないとはいえ現役です。
ここからまた長い高架橋が続きます。
江川線から西方面を望む。
江川線で一旦途切れます。
左側に見えるのは先日開通した名古屋高速 高速4号東海線(六番町交差点付近)です。
結論から申し上げるとここまでは比較的長い高架橋が残っており、非常に見応えがありました。計画が凍結され、用地も売却、高架橋も徐々に撤去されていますので、あり得ないことではありますが、きちんと整備すれば六番町付近からあおなみ線へ合流するところまでは電車が走れそうな雰囲気を漂わせています。
逆にいうとここから先は本当に途切れ途切れになっていて、不要なものとしていつまでも残しておくわけにはいかないとは理解しているのですが、残念な気持ちになってしまいます。
2014年9月7日追記
南方貨物線関連の記事は
http://note-plus.ever.jp/tag/南方貨物線/
へスピンアウトさせました。
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