スマートフォンの歴史(3)

スマートフォンの歴史の3回目は2012年現在のスマートフォンの代表機種、iPhoneとAndroid端末のお話です。

iPhone

2007年にAppleが発表しiPodに携帯電話とインターネットや電子メールの送受信等が行える機器として登場しました。当初、アプリケーションを自由にインストールできず、非常にカスタマイズ性が悪かったため、スマートフォンの定義に外れる端末でした。
OSは当初、Mac OS XをベースにしたiPhone OSと呼ばれその後OS X iPhoneを経てVersion4.0からiOSの名称になりました。

2008年のiPhone OS 2.0よりApp Store経由で自由にアプリケーションをインストールできるようになりました。

話は外れますがスティーブ・ジョブズの製品、特にMacに対する方向性はMac OSの他社へのライセンスを認めないどころか、Mac Pro(Power Macも含む)以外の拡張性も極力制限する思想です。
同様にiPodに対応するパソコンも当初はFireWireを搭載したMacに限定していましたが、USB及びWindowsを搭載したパソコンにも対応し爆発的に普及したように、iPhoneのサードパーティアプリケーションの製作及びインストールを認めたことはジョブズが少し丸くなって成長したのでしょうか?
App Storeの開放により、iPhoneのスマートフォンとしての地位を確立し、15年前まではいつ倒産してもおかしくない状況だったのが、時価総額世界一位の企業になったのは記憶に新しいところです。逆にiPhoneもMacと同様閉鎖されたままだったなら、Androidが世界標準になりiPhoneのシェア数パーセントのニッチないわゆるApple信者しか買わない携帯電話になっていたのかもしれません。

話は戻して、マイナーバージョンアップのiPhone OS 2.2から絵文字が使えるようになり、絵文字が使えないことを理由に購入をためらっていた層も購入するようになりました。

iPhone 3GS = iPhone OS 3.0でようやくMMSや文字のコピー・ペーストに対応、そして、日本ではiPhone 5の登場で話題になったテザリングは、海外では既にこの時から対応しています。正直なところSoftBankがテザリング機能を無効にしていただけです。
絵文字とコピペに対応したことにより、iPhone 3GSから日本においてはいわゆるApple信者と言われる人以外の人にも通常の使い方において不自由なく使用できる携帯電話になったと言えます。

その後もiOS 5ではMacやパソコン無しでもアクティベーションできるようになり、iOSデバイス単体で使用できるようになりました。
発売から数年間は無償バージョンアップでき、この端末ではどのiOSが動作し、どのアプリケーションをインストールできるのか明確になっていることが後述のAndroidに無い強みだと言えます。故スティーブ・ジョブズのいう「Androidの断片化」というやつです。
今年はiPhone 5、iPad、iPadminiと次々にiOS対応のデバイスが発売され、今後もどのように進化していくのか、非常に楽しみです。

Android

T-Mobile G1 launch event
T-Mobile G1 launch event / MobileBurn
概要をWikipediaから引用すると(凄い手抜き)

2003年アンディ・ルービン、リッチ ・マイナー、ニック・シアーズ、クリス・ホワイトがアメリカカリフォルニア州パロアルトに携帯電話向けソフトウェアプラットフォームを開発するAndroid社を設立した。2005年にグーグルがAndroid社を買収[4]し、一時はグーグル社が「gPhone」という独自の携帯電話端末の開発を進めているという憶測が流れた[5]
2007年11月5日 携帯電話用ソフトウェアのプラットフォームであるAndroidを、グーグル[出典 1]、米クアルコム社、通信キャリアのT-モバイル(T-Mobile International)社などが中心となり設立した規格団体 「Open Handset Alliance」(オープン・ハンドセット・アライアンス、OHA)が発表した。
無償で誰にでも提供されるオープンソースであり[6]Apache v2ライセンスで配布される。2008年10月からは対応する携帯電話が多数販売されている。
アプリケーションマーケットであるGoogle Play Storeが提供され、2012年6月時点で有料、無料含め60万を超えるアプリケーションが提供されている。
Androidのロゴには緑色のロボットのキャラクターが使われている。このキャラクターには正式名称はなく[7]、ユーザーによって様々な名前で呼ばれている。日本では「ドロイド君」と称されることが多い。
競合するモバイル向けプラットフォームは、マイクロソフトWindows PhoneアクセンチュアSymbian OSクアルコムBREW、アップルのiOSResearch In MotionBlackBerryサムスン電子Badaなどがある。

ということです。
補足すると世間ではGoogleが作っているスマートフォン用OSという認識ですが、カーネルはLinuxを採用しており、数多いLinux系の派生OSになります。
そして、Androidを最初に搭載した端末が2008年に発表した上の写真のT-Mobile G1です。
見て下さい。コレ。今でこそAndroid=タッチパネルというイメージができあがっていますが、最初はこんな感じでBlackBerryやNOKIAのスマートフォンのようにQWERTYキーボード付きです。ようするにiPhoneのタッチパネルの成功を見てパ○ったわけです。

概要にあるようにAndroidはGoogleが開発し、各端末メーカーが無償で利用でき、日本独自のおサイフケータイやワンセグなど様々な付加機能を追加し端末を発売します。そしてAndroidのバージョンアップのペースが早いため、同じ時期に発売された端末でもAndroidのバージョンが違ったり、またAndroidのバージョンアップの有無は各端末メーカーに委ねられるため、ユーザー側も機種ごとに操作方法が微妙に変わったり、動かないアプリがあったり、アプリの開発者の負担も非常に大きいものになります。
Androidがスマートフォンやタブレット端末のOSとして発展していくためには、この辺りの問題を解決していく必要があると思います。

次回はその他のスマートフォン用OSについて触れたいと思います。

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