スマートフォンの歴史(4)

2015年5月23日

スマートフォンの歴史の最終回。
本当は国産スマートフォンとして忘れることのできないW-ZERO3にも触れたかったのですが、それはまたの機会にして、消えかけたけど復活しつつあるOSと、新規に開発が進められているOSをご紹介します。

Open webOS


Apps / abulhussain

PDAの草分け的存在だったPalmが起死回生を目指したスマートフォン Palm preと同時に2009年発表した同端末に搭載されたのがPalm webOSです。
その後Palmのハード部門がHPに買収されHP webOSとなり、2011年にwebOSを搭載したタブレット HP TouchPadを発売、しかしその直後開発中止を発表され、紆余曲折を経てオープンソース化されました。

Firefox OS

Webブラウザの「Firefox」で知られるMozilla Foundationが開発しているオープンソースのモバイル用OSです。2013年に製品の発表を目標に開発が進められています。

Open webOS、Firefox OS共にカーネルはLinuxを採用しています。Linuxを採用しているモバイル用OSといえばAndroidが真っ先に思い浮かびますが、AndroidのアプリケーションはDalvik仮想マシンと言われる実行環境で動作するのに対し、Open webOS、Firefox OSはJavaScript、HTML、CSSといったWeb用言語でアプリケーションを開発できることが大きな特徴です。
初期のiPhoneがサードパーティ製のObjective-Cによるネイティブなアプリケーションを認めずwebアプリケーションのみ認められていたのと近いものがあると言えます。

将来iOSやAndroidに対抗できる一大勢力になるのか、あるいはこのまま消えてしまうのか現段階では何も言えませんが、ライバル同士が競い合ってより良いものを作り、市場が活性化するといいですね。