Outlook Expressで添付ファイルが急に受信できなくなった

2015年5月16日

私の勤務先では顧客と図面のやり取りをメールで行うことがよくあります。
そのため部署によっては巨大なサイズのメールを長期間保存することが多いです。
Outlook Expressはかなり仕様の古いソフトで、1つのフォルダに対して1つのファイルになり、しかもそのファイルが2GBまでという制限があります。
その2GBを超えると、ある日突然そのフォルダのメールが全て消えてしまう(実際には見えなくなっている)という現象が起こります。
それを回避するために社内のメールはGoogle AppsのメールをIMAPで受信する方式に切り替えました。
これでトラブル無用で過ごしてきましたが、運用から2年ほど経った今、今度はメールに「添付ファイルが付いているはずなのに添付ファイルが無い」という問い合わせが来るようになりました。

最初に疑ったのは、セキュリティの設定で「ウィルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない」にチェックがついているのでは?と思いましたが、結果は×。
添付ファイルを開けないのではなく、添付ファイル自体がありません。送信者が添付し忘れたのでは?と疑いながらサーバーの中を覗いてみるとサーバーに保存されているメールには添付ファイルが付いていました。

で、思い出したのがOutlook Expressの2GBの制限。どうも2GBを超えるとメール本文は受信できても添付ファイルは保存できず、添付ファイルが無いメールになってしまうようです。

依頼者には、不要なメールは削除したり、必要なメールは別のフォルダに移動するなど受信トレイのメールを極力減らし、「ファイル」>「すべてのフォルダを最適化する」を実行すると、無事添付ファイルを受信できるようになりました。

なお、Outlook Expressの後継にあたるWindows Live Mailでは1つのメールに対し1つのファイルに改められたため、このようなトラブルは起こりません。
MacのMail.appでもNeXTSTEPのMail.appから一貫して1つのメールに対し1つのファイルです。