泥棒、もといDroboがやって来た

2015年5月21日

ハードディスクの空きが足らなくなる度に、RAID機能付き外付けハードディスクを購入していては場所もお金もいくらあっても足らないと思い、今年の秋から本格的に日本へ参入してきたDroboを購入しました。

  • RAID 5/6と同等の冗長性を容量の違うハードディスク同士で実現
  • 容量が足りなくなったらベアHDDを買ってきて差すだけ

と夢のようなストレージデバイスです。

高機能な分だけ値段も高く、ハードディスクを購入する余裕は無かったので、既存のRAID1で構成された、2つのハードディスクケースからそれぞれ1個ずつ拝借して、Droboへデータをコピーし残りのハードディスクをDroboに追加することにしました。

 

Drobo Dashboard(管理ソフト)をインストールし、ケースにハードディスクを差し込もうと前面の蓋を開けようとしたら、蓋は磁石でくっついていました。
磁石は目からウロコですが、ネジいらずを自称するケースでも、蓋の開閉などで、爪の部分で引っ掛けたりして、開けにくいものも多い中、蓋もディスクの装着も本当に簡単にでき、ユーザーの利便性を第一に考えてると感じました。
1GBのハードディスクを最初に2個入れた時はランプが橙色の点滅に変わり、ボリュームの作成に約2時間ほどかかりましたが、後からディスクを追加した時のリビルドは瞬間的に終わりました(交換の場合は不明)。

データのコピー中、動作音のあまりの静けさを不思議に思い、裏側から覗いてファンを見てみると回っていませんでした。「あれ?最初は回っていたような・・・ひょっとして故障?」と思い、しばらく様子をみていたら、突然回りだしました。そして、また時間が経つと回転が止まり・・・。某メーカーの外付けディスクのような常時ファンの轟音を鳴らすのではなく、内部の温度に合わせてファンを回転させたり止めているようです。そして回転した時も今の寒い時期は「あ、回っている」と思うくらいで、全く気にならないです。

 

XBench.appで読み書きの速度を測ってみると、かなり遅かったです。私が所有しているのはiMac late 2006のため、FireWire800からFireWire400へ変換しているので最新のMacではもっと速いと思いますが・・・。また、Droboの採用する「BeyondRAID」はどうやらソフト的にRAIDを行っているようなので、その辺も影響しているのかもしれません。

 

「メニューバー」→「Drobo Dashboard」→「DroboCopy 設定」で簡易的なバックアップを取ることができます。フルバックアップのみで、増分、差分などの細かな設定はできませんし、MacにTime Machineがあるので、必要不可欠なものではありませんが、Time Machineではなく、ダイレクトに特定のフォルダをコピーしておきたい場合には重宝するかもしれません。

MacからDroboをアンマウントをする場合、マニュアルには「メニューバー」→「DroboDashboard」→「高度な制御−ツール」の「スタンバイ」ボタンをクリックします。さらに、

「その状態でのみ、Drobo を PC から安全に取り外したり、Drobo の電源を切ることができます。」

とあり、データを失うのが恐いので通常のアンマウントのFinderからの操作はまだしていません。
Macとの電源連動も動作し、MacがスリープするとDrobo側もスタンバイ状態になります。しかし、内部のソフトが色々動作しているようで、即スタンバイとはならず、私の環境では5分ほどファンが回ったままでその後スタンバイ状態になりました。

DroboのサイトのCapacity Calculatorで、実際に使える容量の計算ができます。
速度よりも簡単な操作でデータの安全性を重視したい場合、Droboは最適なソリューションだと思います。
Drobo Second Generation(4Bay/USB/FW800)/Data Robotics,Inc/次世代ストレージ